ある朝、レオが目を覚ましたら… 「おっはー…」  枕元にちゃぷちゃぷがいた。  ちゃぷちゃぷと一緒 (……………は?)  思考停止。こちらの顔をじぃっ…と覗き込んでいるちゃぷちゃぷの顔を寝ぼけ眼で見つめ返す。 「…起きないの?」 「え?」 「…それとも、起きたくないの?」 「ええと、その……」  いきなり問いかけられて、訳が分からずに戸惑うレオ。そんなレオを、ちゃぷちゃぷはそのままじっとりとした眼差しで見つめて… 不意に視線を逸らして呟いた。 「そう……起きたくないんだ……」 「え?え?」  何やら不穏な空気を感じたが、レオはやはり訳が分からず頭に疑問符を浮かべるばかり。 「……やっぱり、わたしなんかに起こされたくなかったんだ……」 「いや、その、僕にも事情が分かるように説明して欲しいんだけど…」 「朝っぱらから陰気な面見せんなよ、このメガネ……とか思ってるんだ……」 「そ、それは絶対にないよ!ない!」 「……本当?」  じとっとした視線をレオの顔に戻す。レオはぶんぶんと首を縦に振った。 「本当だってばっ!…て言うか、先に僕の質問に答えてよ。どうしてちゃぷちゃぷがここに居るの?」  この押し問答はヤバイペースになる。そう判断したレオは強引に話を変えようとした……が、その変え方が拙かった。 「…そう…私、ここに居ちゃいけないんだ…」  ダウナー系の彼女は、当然のようにレオの言葉をそう判断して、また視線を逸らして呟いた。…分かってやってる可能性も高いが。 「え?…ち、違っ…」 「私、レオに捨てられちゃうんだ……」 「だから、違うって!」 「もう私の体なんて飽き飽きだ……なんて思ってるんだ……」 「そんなことは絶対に無いからっ!」  再びレオの顔にちゃぷちゃぷの視線を戻る。どうでもいいが、かなり微妙な話の流れになってきているのだが、レオはちゃぷちゃぷ を宥めるのに必死でそこまで気が回っていない。 「……本当?」 「本当本当!」 「……嘘?」 「本当だってば!」  肩で息を切らしながら、力一杯断言するレオ。ちゃぷちゃぷは黙ったままじぃっ…とレオの顔を見つめて、今度は視線を逸らさずに 呟いた。 「じゃあ……して」 「……は?」  そこで、レオは朝っぱらからしていい会話でないことにようやく気付いた。 「そう……激しく、徹底的に、陵辱の限りを……」 「って、待ってよ!いくらなんでも、こんな朝っぱらからなんて…」  朝でなければいいらしい。まぁ、陵辱は別だろうが。 「……ふふ……口ではそう言っても、そこはもう臨戦態勢……」 「わーーっ!これは、その、生理現象だから!と言うか、いつのまに布団引き剥がされてるの!?」 「知らぬ間にはがされている布団……こんな話知ってる?寝ている人をね、気付かれないうちに少しずつ剥いでいく妖怪がいるのよ… …まずは布団……次は着ているもの……そして最後には皮膚を……」 「いーーーーーやーーーー!」  もう何が何やら。レオはすっかりちゃぷちゃぷのペースに飲まれてしまっている。その時、事態を進行させるべく別の場所から新た な声が割って入った。 「……ちゃぷちゃぷ様、それぐらいにしてあげて下さい」 「……ちっ……」  ちゃぷちゃぷは舌打ちしつつも、素直に引き下がった。 「ほっ…」  レオは安堵の息を吐きながら、救いの声が聞こえた方に視線を移した。  その声の主はメイドさんだった。スカートの前で手を組み、部屋の入り口に静かに佇んでいる。 「…あ……あ、ああ……うん、メイドさんも居たんだ。おはよう」 「おはようございます、ご主人様………因みに、私は最初からこの部屋にいました」  珍しく、微妙に不機嫌な声で応えるメイドさん。別に今まで無視されていたから不機嫌になっていると言う訳ではない。もしそうな らば最初から素直に声を掛けている。もっとも『それぐらいにしてあげて』と思うまでとめられなかった理由はあるのだが。 「そ、そうなの?」 「はい。一部始終を拝見させて頂きました」 「あ、う……そうなんだ」 「それでは、私の方からこのような事態になっている事情を説させていただきます」  かなり格好悪い遣り取りだった自覚があるため、レオは気まずそうに言葉を濁したが、メイドさんは構わずに話を続けた。メイドさ んにしてはこれまた珍しく配慮が欠けている。不機嫌なことと言い、今の態度といい、どうも彼女にとってかなり不本意な事態になっ ているようだ。 「あ、うん。お願い」  いつもと雰囲気が違うメイドさんの様子を内心で疑問に思うも、とりあえず先ずどうなってるかを知りたかったレオは素直に続きを 促した。レオとメイドさんの視界の端では、ちゃぷちゃぷが暗い笑みを浮かべながら「そう…わたしとは話したくないのね……ふふふ ふふふふ……」とか言っているが、構っていては話が進まないので二人とも鉄の精神で無視している。 「これは、私達ご主人様の従魔の間で決めたことなのですが…」  コホン、と一つ咳払いして説明を始めるメイドさん。 「うん」 「ご主人様には、今日一日ちゃぷちゃぷ様と2人切りで過ごして頂きます」  そこでメイドさんは言葉をとめる。レオはしばしメイドさんの言葉を頭の中でよく吟味して、ぽつりと聞き返した。 「……え〜と、どうして?」 「……理由は聞かないで頂けると助かります」  メイドさんはそう答えてから、小声で「どうして後一ヶ月早く……」と呟いた。レオにもその呟きは届いたが、何やら悔しさの感情 が込められているのに気付いて流すことにした。 「う、うん。分かった」 「…ただ、これはあくまで私達従魔の間で決めたことですので、ご主人様がお嫌ならば無理にとは申しませんが……」  丁寧な口調でありながら、むしろ断れと言っているように聞こえるのは何故だろう?  一応、レオはメイドさんの言葉に考えたが、従魔全員がそうして欲しいと決めたことを簡単に無碍にはできないし、当のちゃぷちゃ ぷの前で『ごめん、今日はちょっと都合が悪いから…』と言えるような男ではない。 「分かったよ。今日一日、ちゃぷちゃぷと一緒に過ごせばいいんだよね?」 「……その通りです」  微妙に悔しそうな口調で認めるメイドさん。先程、ちゃぷちゃぷとレオの遣り取りに中々割って入れなかったのも、ちゃぷちゃぷの 邪魔をしてはいけないと言う取り決めがあったからなのだ。簡単に言ってしまえば、メイドさんはレオへの説明役を皆から押し付けら れたのである。(もっとも、館の管理やレオの身辺の世話をしているメイドさんが適役であったのも事実なのだが) 「そう……だから、今日は一日中ずっと一緒……ふふ……ふふふふふふ………」 「そ、その含み笑いはできれば遠慮して…」  嬉しそうに(?)微笑む…と言うか含み笑いを漏らすちゃぷちゃぷに、レオは引き攣った笑みを返す。  メイドさんは少しだけ羨望の眼差しを二人に向けた後、仕方が無いと諦めたように小さく嘆息した。 「それでは、私はこれで失礼します。後のことはお二人で話し合ってお決めください」 「え?ちょっと……」  レオが止める間もなく、メイドさんは実に速やかにあっさりと退室してしまった。 「一体何なんだろう?」  不思議そうにメイドさんが出て行ったドアを見つめるレオ。 「レオ」  そんなレオに、ちゃぷちゃぷが改めて話し掛ける。 「ん、何?」 「私は二ヶ月待った……もっとも、わたしがそれを望んでいたんだけど……」 「ええと……」 「つまり、そう言うこと」 「はぁ……そうなんだ」 (……どう言う事だろう?)  当然、今の説明でレオが理解できるはずが無かったが、何となくこれ以上聞いても無駄だと悟ったので適当に流すことにした。 「それより、行くから」 「え?行くってどこに?」  唐突に話を変えたちゃぷちゃぷに戸惑いつつも、反射的に素直に聞き返してしまうレオ。  ちゃぷちゃぷはレオの質問に、ニヤリと口元を歪めた。 「……着いてからのお楽しみ」  定番の台詞だが、ちゃぷちゃぷが言うと深い意味を想像してしまってそこはかとなく恐い。 「つ、着いてからのお楽しみって……」 「大丈夫……痛くしないから」 「って、何のこと!?」 「て言うか、むしろ痛くして……」 「だから何のこと!?」 「それじゃ……早く行く……ふふ……ふふふふふふふふふふふふふ………」 「わーーーん、なんか恐いーーーーーーーっ!」  ちゃぷちゃぷは含むように呟きながら、レオは喚きながら部屋を出る。  喚きながらも素直にちゃぷちゃぷに着いて行く、大層付き合いのいいレオであった。  どこまでも続く白い砂浜、飛沫を輝かせる白い波、そして吸い込まれそうなほど青く澄んだ海。 「到着……」 「あ…こ、ここが、目的地……なんだ……」  レオとちゃぷちゃぷの二人は、道中色々ありながらも館の近くの海浜まで来ていた。  道中色々とは…ちゃぷちゃぷが怪談を始めようとしたり、自殺未遂しようとしたり、とにかく何か恐いことを言おうとしたりと色々 である。  その道中のおかげでぐったりとしているレオとは対照に、ちゃぷちゃぷは髪を片手で梳きながら気持ち良さそうに潮風に目を細めて いた。かなり珍しい光景だが、やはりちゃぷちゃぷも水棲系モンスターだけあって水辺が好きなのだろう。その割には爽やかな光景に 見えないのだが。 「……ふふふふふふ……潮の匂い……この潮の匂いは、かつて大津波が世界中を襲って、それに飲み込まれた無数の生物が……」 「ごめん、突っ込む気力も無いからもう止めてください……」 「……ちっ……チキンめ」 「うう……」  多少は爽やかそうにしていても、やはりちゃぷちゃぷはちゃぷちゃぷなのである。 「まあいいけど……それじゃ」  ちゃぷちゃぷはレオに左手を差し出した。 「え?」  レオはしばしじっとその左手を眺めて、それから「ああ」と頷いた。 「このまま海に潜るの?」 「その通り……目的地は海を渡った向こうだから」 「分かったよ」  レオは笑みを返してちゃぷちゃぷの手を取った。  ちゃぷちゃぷはレオの手を握ると、そのまま手を引いて海に入っていく。当然、手を引かれているレオも一緒にだ。  が、レオは慌てず騒がず海の中に入って行き、平然と呟いた。 「へー……そう言えば、こうして水の中に入るのって随分久しぶりだな」  水棲系モンスターは、自分の近くに居る任意の相手を水中でも活動できるようにすることができる。レオは以前この能力でちゃぷち ゃぷやズかっぱと一緒に水の中に潜った経験があるので、平然としていられたのだ。  と、そこでふとレオはあることを思い出した。 「そう言えば、別に手を繋ぐ必要は無いんだよね?」  以前手を繋いでいるところをエリナに見られて、何故か怒られながらそう説明されたことがある。そう、この能力は近くに居る任意 の相手に有効なのであって、手を繋ぐのような接触していなければならないと言う条件がある訳ではない。ないのだが…… 「そう……なら、放してみる……?」 「え?」  何やら含むような物言いを怪訝に思い、訊き返すレオ。 「……後悔、しない?」 「え、ええと……」 「……そう……何が起こっても、大丈夫だと、そう思ってるんだ……」 「え?いや、その……」 「それじゃ……放すけど……準備は……いい?」  再度念を押されて、レオは背筋に悪寒が走るのを感じた。何故か、物凄くヤバイ感じがする。 「ごめんなさい、お願いですから放さないでください」 「……そう……ふふ……ふふふふふふふ……」 (…は、放してたらどうなったんだろう?)  どこか薄ら寒いものを覚え、レオはぶんぶんと頭をふってそれを追いやった。 「でも、たまにはこうやって水中……遊歩?もいいよね。こんなに近くに魚が泳いでいるところなんて、普通じゃまず見られないし」  そう思えば、水中を歩くのはむしろとても楽しいことだ。イカパラに居た時はゆっくり水の中を楽しむ余裕なんて無かった。 「……それは……きれいな所しか、見てないから……」 「え?」  が、ちゃぷちゃぷの不穏な言葉でまた現実に引き戻される。 「……海には、汚いところがたくさんある……魚やプランクトンの死骸がうようよして、排泄物が浮いてて……ふふふふふふふ……」 「いーーーーやーーーーーー」  レオはまた言葉で苛められるのかと悲鳴を上げる。が、ちゃぷちゃぷはそんなレオを見てむしろ優しささえ感じさせるように小さく 微笑んだ。そう、含み笑いではなく、微笑んだのである。 (――え?) 「なんて、冗談……死骸や排泄物は、バクテリアが分解してしまうから……元はそうだったとしても、それはもう別物……海を豊かに させるための肥やし……」 「……そう、なの?」  ちゃぷちゃぷの口から出たとは思えないほどの真面目な言葉だ。その顔も、いつもの陰気さが翳り優しさがにじみ出ている。レオは そんなちゃぷちゃぷをぽかんと間抜けに大口を開けて凝視してしまった。 「海は……そう言うもの。でも……イカパラの海は違った……あそこは綺麗なだけで……汚くなかった……だから、好きじゃなかった。 ……何度も自殺できたことだけは、良かったけど……ふふふ……」  そして自殺を何度も試したことを思い出しのか、いつもの含み笑いに戻ってしまう。そこでようやくレオは呪縛が解けて我に返った。 そして、嬉しそうに言う。 「そっか。ちゃぷちゃぷは海が好きなんだね」  ちゃぷちゃぷにもこんな一面があったんだと、それを知ることが出来たのは本当に嬉しかった。 「……?水棲系モンスターなら、当然のこと……」  が、何を当たり前のことをと言いたげな冷たい反応が返って来てちょっと凹むレオだった。  しばらくして洞窟のような場所にたどり着いた。入り口は海中にあるが、洞窟の奥までは水が入っていないようだ。 「ここが目的地……ここは、入り口が水中にあるから地上からは入れない……隠された場所……」 「へぇ……面白いね」  ちゃぷちゃぷに続いて洞窟に入りながら、楽しそうに応えるレオ。少々子供っぽいかなと自分でも思いつつ、それでもまるで秘密基 地に案内されたみたいでわくわくしてしまう。 「この場所は、わたししか知らない秘密の場所……だから、レオを連れてきた」 「そうだったんだ。そんな場所を教えてくれるなんて…ありがとう、ちゃぷちゃぷ」  水中から陸地に出る。太陽の光が届かない場所なのに妙に明るいのは、そこかしこに生えているヒカリゴケのためだ。 「……別に……レオが必要だったから」  ちゃぷちゃぷがそんなことを言ったので、レオは思わず赤くなる。が……そんな甘い展開ではなかった。 「だって……一人じゃ使えない道具ばかりだから……」 「……え?」 (今、何か物凄く不穏な発言があったような……) 「ええと、ちゃぷちゃぷ、今のは……」  レオはちゃぷちゃぷに詳しい意味を聞こうとし……するまでもなく理解した。  到着した洞窟の最奥部。そこには、なんと言うか、ムチやらボンテージスーツやら三角木馬やら凶悪な形状をした物体としか形容で きないようなものやらで、所謂SMグッズで溢れ返っていたからだ。 「マイベストコレクション…」  なぜか胸を張って言うちゃぷちゃぷ。 「た、確かに秘密にしておかないとマズイ場所だよね」  当初の秘密基地に対する期待など一瞬で吹き飛んで、引き攣った笑みを浮かべるレオ。 「これを見せたのは……レオが初めて……そう、初めて……ふふふ……」 「え…え〜と、その、それは光栄なんだけどあんまり嬉しくないかな……」  と言うか、ちっとも嬉しくなかった。  が、引きまくりのレオに気付かずに――いや、気付いてもどうでもいいのだろう――ちゃぷちゃぷは何やら凶悪な形状をした物体と しか形容できないようなものを差し出しながら言った。 「じゃあ……レオ……今からここにある道具を使ってわたしを「嫌です」……ちっ……」  レオは皆まで言わせずにきっぱりと断った。普段は優柔不断な彼でも、さすがにこれは別物だ。 「……なら……あまり痛くしなくてもいいか「お願いですから勘弁してください」……」  またも皆まで言わせずに断る。まぁ、ノーマルのレオでは引き受ける余地などある筈も無いが。  ちゃぷちゃぷはしばし考え込んでから、諦めたように呟いた。 「分かった……じゃあ、不本意だけど……わたしがレオに使ってMの快楽を「断固として拒否します!」……」  3度目。ちゃぷちゃぷは不満そうにレオを睨み、ぽつりと呟いた。 「……女一人の要求すら満足させら無い……甲斐性なし」 「ぐっ……だ、たいたいそんな凶悪な形状をした物体としか形容できそうもないモノなんて、一体何に使うの!」 「それは……○○に強引に○○○して……」 「ごめんなさい、やっぱり教えてくれなくていいです。と言うか、教えてないで下さい」  一度は言い返したものの、また頭を下げることになってしまう。 「ちっ……ヘタレめ」 「もう、ヘタレでいいから……」  物凄く疲れた様子で嘆息してから、それでもレオは気を取り直して別の提案をした。 「そ、それよりさ、僕もう少し海の中を散歩したいんだけど駄目かな?面白かったし、またちゃぷちゃぷの話も聞きたいし」  焦ったような言い方になってしまったが、それは紛れも無いレオの本心だった。海の散歩自体はとても楽しかったし、その時にちゃ ぷちゃぷから聞いた海の話も面白かった。できれば、あんな感じで穏便に楽しく行きたい。 「……そう……」  ちゃぷちゃぷは暫くの間じぃ…っとレオを見つめた後、しぶしぶと言う様子を隠そうともせず嘆息してから頷いた。 「分かった……それじゃ、これは次の機会にする……」 「(つ、次なんて無いと思うけど)…そ、そうしてくれると助かるよ。じゃ、早く行こう!」  レオは早口で捲し立てると、余程この場から離れたかったのかちゃぷちゃぷの手を掴んで強引に引っ張っていった。 「……あ……」  ちゃぷちゃぷは思わず短く声を上げて、レオが掴んできた手を見つめる。じぃ…っと言うよりは、どこか唖然とした様子で。  そんな風にしばらく見つめてから… 「……ふふ……ふふふふふ……ふふふふふふふふふふふふふふふふ……」  おもむろに含み笑いを漏らし始めた。 「な、なんでいきなり笑うの?」 「そう言えば、海に溺れた者の幽霊が…」 「わーー!やっぱりそんな話なの?!」 「ふふ……ふふふふふふふふふふふ……」 「だからその含み笑いはやめてーーー」  ちゃぷちゃぷは散々恐がったり慌てたりするレオの姿を眺めながら……  レオから握ってきた手を、ギュッと握り返した。  fin 後書き GALZOOSSを期待されたから、あえて期待されていないであろうちゃぷちゃぷでSSを書く。 これがKINTAと言う男です。…天邪鬼なだけとか言うな。 ども、KINTAです。連載差し置いて何やってんだコノヤロウと自分でも思わんでもないですが、久々にGALZOOSSをアップ しました。 どこをとってもちゃぷちゃぷ尽くし。いや、自分こんなにもちゃぷちゃぷを愛せるなんて思わなかった(爆) まぁ、正直な話、ちゃぷちゃぷSSは書くつもりでした。と言うか、この話が自分が書いたあるSSとリンクしてることは分かりまし たよね?匂わせるくらいにしようかとも思ったけど、結構露骨な表現使っちゃったし。 しかし…こう…自分の書くメイドさんはどうしてこう…不憫な役割になるのだろうか?いや、まだそんなに書いてる訳じゃないが、2 度続けてしまうと定着しそうだ(ぉ まぁ、メイドさんは館の中では一番扱いやすいポジションに居るから。初めはバニラにやらせようかと思ったが……て言うか、よくよ く考えたらバニラでも良かったような……て言うかバニラの方がむしろ自然だったような……ま、いっか。